シーズンが終わると、プロ野球オフシーズンになります。
シーズン中には試合をテレビや現地に行って応援することやペナントレースや選手の活躍、記録など様々な楽しみがあります。
しかし、オフシーズンは何があるのかわからない方も多いと思います。
オフシーズンでもプロ野球を楽しめる方法をご紹介しましょう。
選手の移籍
オフシーズンは別名で「ストーブリーグ」とも言われていて、選手はもちろん監督やコーチの移籍や引退など来季に向けたチーム編成の話題となります。
このオフシーズンでの選手のFA移籍や補強、新外国人の調査などによって、来季シーズンの球団方針を考えたり、先発投手陣構成や打線の組み替えなど戦略を立てる大事な時期なのです。
どの選手が来季は活躍する、安定的に成績を残してくれるなどということも考える時期でもあります。
FA(フリーエージェント)
FA制度とは1選手の一軍登録日数が1305日(国内移籍の場合は大卒以上は1015日・高卒は1160日)を満たすとFA権が取得できます。
FA権を行使した選手は在籍チーム以外の球団とも自由に交渉ができ、選手の希望する球団に行けるということやその選手を必要とする球団からのアプローチが相次ぎます。※○○選手の獲得調査を始めるなどニュースや新聞で報道されてますよね。
日本プロ野球の場合、FA権を行使するか、球団側から契約を解除(戦力外通告もある)をしない限り、他球団と自由に契約することができません。それがあるがゆえに、ドラフト会議にて希望球団へ入団するために「○○球団以外は入りません。」など逆指名があるわけです。
選手に対し、球団側は年俸や複数年契約提示、出来高払いなどの待遇は自由に付けれるため、資金力のある金満球団が年々の注目選手をかき集めるわけです。選手側としても年俸や複数年契約は魅力なためそちらに行ってしまうのが普通ですね。
球団側には、FA権行使の選手を獲得するためのペナルティがある
12球団の各球団ごとに年俸金額によってABCのランク付けされて分けられているため、そのランクによって獲得側の球団は金額補償や人的補償をしなくてはなりません。人的補償制度は、選手の意向が通らないため制度について批判が毎年あります。
トレード
他球団へ移籍には「トレード」というものも存在します。
他球団と選手同士を交換することを言いますが、選手同士を1対1で交換する場合だけでなく、1対複数のトレードや選手対金銭のトレードも存在します。
選手側は球団に愛着がある場合は悲しいという感情も生まれますが、新天地でのレギュラー獲得という新たな目標。
元球団への勝利という闘争心も湧き上がるため、選手にとってはマイナスな面ばかりではないのです。
トレードの対象となる選手
・大器晩成とレギュラー格を期待されながらも何年も2軍暮らしを経験したり、同じポジションに即戦力若手が入団した中堅選手。
・複数のポジションを守ることができ守備力に好評がある選手。(他球団にとっては補強しやすい)
・他球団から移籍した選手
・近年は目立った活躍はないが中継ぎに一定の成績がある選手。
特に、金満球団に多いのがベンチや2軍選手も他球団ではレギュラー格になる実力の持ち主が多いですね。
また、ドラフト上位指名で入団した選手や、選手の出身校などの関係にヒビを入れたくない選手は中々トレード候補に挙がりずらいです。
新外国人補強
プロ野球では「外国人枠の問題」とよく言われますがそれは、1軍選手登録に外国人選手は4人までしか登録できないため4人以上いる球団はそれ以外の選手は2軍に落ちます。各球団、さまざまな国から助っ人外国人を獲得します。大リーグのメジャーはもちろん、近年はキューバ選手の正規ルートも開通したためキューバ人選手がこれから増えてくるでしょう。
新外国人補強の問題
新外国人選手は日本でのプレー経験がないため、日本人選手特有の変化球を多彩に使う部分に苦戦を強いられたりすることが多く、過去の実績があるからといって活躍するとは限らない場合もあります。
各球団ごとにスカウト陣を構成しているため、選手のタイプが分かれるのでどんな助っ人外国人が来るのかも楽しみの一つですね。
近年では、シーズンオフ直後に補強をしたり、年末には候補選手の名前が挙がるため注目の話題の一つです。獲得交渉が決まり次第、過去の実績やオープン戦を見て、「××二世や!!!」「××の再来や!!!」 とネット上で騒がれることが多いです。
トライアウト
戦力外通告という球団側からの強制退団が通告された場合は、所属する球団がなくなります。その場合、プロ野球を続けるという選手の救済措置としてシーズン終了後に「合同トライアウト」を受けることができます。毎年、2回のトライアウトを受けられ、テスト形式で実力を審査されます。
ドラフトで抽選に外れたり、思うように選手を獲得できなかった球団が、補強として再生可能と判断した選手を獲得するのが多いですね。テスト終了後1週間以内に合格通知がくるため、トライアウト後は選手の動向に注目です。
ポスティング移籍
ポスティング移籍とは、「入札制度」という意味でFA以外で日本からメジャーリーグへ移籍するための制度です。
近年では、現レンジャーズのダルビッシュ有投手や現ヤンキースの田中将大投手が利用していました。
契約更新
プロ野球選手は、個人事業主というくくりになるため、毎年球団と契約の更新を行います。
その際に、シーズンの成績を元に来季の年俸が査定されます。
単純に、成績が上がったり、チームとして目立った活躍をした選手は年俸は上がります。
逆に、成績を落としたり、ここぞという場面でいつもミスをしてしまう選手は年俸の上下がなかったり、下がる可能性が高いです。
しかし、年俸査定とは、様々な要素が組み合わさって行われるため、毎年、契約更新の時期になると・・・
「あの選手は活躍したから○○万上がるな」
「年俸○○%アップじゃない?」
「ついに大台の億突破!」
など話題沸騰の一つです。
シーズン成績
シーズン成績は、年俸査定の基準にもなりますし、選手一人一人の話題となります。この成績というのは蓄積されていって、主に年月が長い選手は「2000本安打達成まで○○本」や「シーズン二桁勝利!」など通年と1シーズンごとの楽しみがあります。近年では、大谷選手がMLBで2024年シーズンに54本&59盗塁の偉業を達成したことに注目が集まっていますね。
自主トレ
オフシーズンでは、選手の自主トレーニングや春キャンプなど話題になります。一人で黙々と練習を行う選手もいれば、複数の選手で集まって指導してもらう形もあります。同じチームや出身校別、他チームの尊敬する選手に指導してもらうなど、球団ごとの隔たりはなく自由に自主トレを行っています。トレーニングを行ったことによって、来シーズンの成績が異様に伸びたりする場面も見られるため、「○○と○○が自主トレをしている!」など話題沸騰です。
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