野球は奥深いスポーツで、基本的な用語からマニアックなルールまで、多彩な専門用語が存在します。
野球用語を日本語と英語で網羅し、初心者からコアなファンまでが楽しめる内容をまとめました。
ポジション、攻撃、守備、ルール、統計、さらにはマイナーな用語や状況まで詳しく解説。
試合観戦やプレイをより深く理解するための決定版ガイドです!
1. 基本的な野球用語
まずは野球の基礎を押さえる用語から覚えましょう
ストライク (Strike) | 投手がストライクゾーン(打者の膝から胸の高さ、ホームベースの幅)を通るボールを投げる、または打者が空振り。3ストライクでアウト |
ボール (Ball) | ストライクゾーンを外れた投球。4ボールでフォアボール(Walk) |
アウト (Out) | 攻撃側がプレーを終える状態。3アウトで攻守交代 |
イニング (Inning) | 表(先攻)と裏(後攻)で構成される試合の1単位。通常9イニング。日本だと延長で最大12回 |
ホームラン (Home Run) | 打球がスタンドや場外に出る打撃。打者と走者が本塁に帰る |
2. ポジション関連の用語
各ポジションの役割やマイナーな呼称を紹介します
ピッチャー (Pitcher) | ボールを投げる選手。「投手」とも呼ばれる。試合の流れを握るキーマン |
キャッチャー (Catcher) | ピッチャーから投球を受け、配球を考える役割。「捕手」とも呼ばれる。グラウンド全体を見渡せる守備の要 |
内野手 (Infielder) | 一塁手(First Baseman)、二塁手(Second Baseman)、三塁手(Third Baseman)、遊撃手(Shortstop)の総称 |
外野手 (Outfielder) | レフト(Left Fielder)、センター(Center Fielder)、ライト(Right Fielder)の総称 |
野手 (Fielder) | キャッチャーや内野手、外野手の総評 |
ロングリリーフ (Long Reliever) | 先発投手が早々に降板した際に長イニングを投げる救援投手 |
ユーティリティープレーヤー (Utility Player) | 複数のポジションを守れる万能選手 |
バッテリー (Battery) | ピッチャーとキャッチャーのコンビを指す |
クローザー (Closer) | 試合終盤の僅差で登板し、勝利を守る専門の救援投手。主に最後の回(9回など)で登板する機会が多く、「守護神」や「抑え」とも呼ばれる。勝利を守るとセーブポイント(S)がつく |
セットアッパー (Setuper) | クローザーの前に登板し、試合をリードしたままつなぐ投手。「中継ぎ」とも呼ばれる。きっちりと守り切るとホールドポイント(H)がつく |
スイッチヒッター (Switch Hitter) | 左右両方で打てる打者 |
代打 (Pinch Hitter) | 打順が回ってきた打者に代わって、打席に立つことを指し、一発がある打者(ホームランが打てる)や勝負強い選手が選ばれる傾向がある。または、経験として若手選手が選ばれることもある |
代走 (Pinch Runner) | 塁に出たときに、その選手が走る代わりに別の選手が走ること。ヒットが出れば逆転する場面などで足が遅い選手がヒットで塁に出たあと、代走に代わることがある |
3. 攻撃関連の用語
攻撃側のプレーや戦略、マイナーな戦術を解説
ヒット (Hit) | 野手の守備範囲外に打球が落ちるか、アウトにならない打撃。シングルヒット(Single Hit)、ツーベースヒット(Two Base Hit)、スリーベースヒット(Three Base Hit) |
バント (Bunt) | バットを軽く当ててボールを転がす。犠打(Sacrifice Bunt)やセーフティバントなど |
三振 (strikeout) | ピッチャーが3ストライクを取った場合にその打者はアウトになります。3ストライク目をとるときにバットにボールが当たらない場合は「空振り三振」、バットを振らなかった場合は「見逃し三振」と呼ぶ |
盗塁 (Stolen Base) | 投球中に次の塁へ進むプレー |
スクイズ (Squeeze Play) | 三塁走者をバントで本塁に返す戦術。確実に決めるなら「セーフティスクイズ」、一か八かなら「スーサイドスクイズ (Suicide Squeeze)」 |
ヒットエンドラン (Hit and Run) | 走者がスタートし、打者が必ず打つ戦術。守備の隙を突く |
プッシュバント (Push Bunt) | 強めにバントして内野手の間を狙う攻撃的なバント |
スラッシュバント (Slash Bunt) | バントの構えから急に強打に切り替えるフェイク戦術。日本では「バスター」とも呼ばれる |
ダブルスティール (Double Steal) | 2人の走者が同時に盗塁を試みるプレー |
コンタクトプレイ (Contact Play) | 三塁走者が外野への飛球でタッチアップせず、打球が地面に落ちた瞬間に本塁へ突っ込む戦術 |
4. 守備関連の用語
守備の技術やマイナーなプレーを紹介
ファインプレー (Beautiful catch) | 難しい打球を華麗に捕る守備 |
ダブルプレー (Double Play) | 一度の守備で2人をアウトにする。例:6-4-3(遊撃→二塁→一塁) |
エラー (Error) | 通常の守備でミスすること。エラーしてしまった数だけスコアボードの「E」にカウントされる |
牽制 (Pickoff) | ピッチャーが走者をアウトにするための投球 |
シフト (Defensive Shift) | 打者の傾向に合わせて内野手を極端に配置する守備 |
ヒドゥンプレイ (Hidden Ball Trick) | 野手がボールを隠し持って走者を油断させ、タッチアウトにするトリックプレー |
カットオフ (Cutoff) | 外野手の送球を内野手が中継して適切な塁に送るプレー |
ルンダウン (Rundown) | 走者が塁間で挟まれ、追い詰められてアウトになる状況 |
守備固め (Strengthen Defense) | 主に勝っているチームが良く行う。チームの守備力を上げ、守備ミス(エラー)からの失点の可能性を小さくするために、ミスを守備に難のある選手から、守備が上手い選手に変える作戦 |
5. ルール・状況に関する用語
試合の進行や特殊ルール、マイナーな状況を解説
フォアボール (Walk) | 4ボールで一塁へ進む。四球とも呼ばれる |
ボーク (Balk) | ピッチャーの投球動作違反。走者が進塁 |
インフィールドフライ (Infield Fly) | 内野で捕球可能な飛球時、打者が自動アウトになるルール |
タイブレーク (Tiebreaker) | 延長10回以降、ランナーを二塁に置いて開始(MLBでは2023年シーズンから恒久化、NPBでは現在採用無し、延長は最大12回まで。ただしNPBでも導入検討中との噂あり) |
サヨナラ (Walk-off) | 後攻が最終回に逆転勝利 |
インターフェア (Interference) | 攻撃側や守備側の妨害行為。例:走者が野手を邪魔した場合 |
オブストラクション (Obstruction) | 守備側が走者の進路を不当に妨害すること |
アピールプレイ (Appeal Play) | 守備側が走者のルール違反(例:塁踏み忘れ)を審判に訴えるプレー |
グラウンドルールダブル (Ground Rule Double) | 打球がフェンス下や観客席に挟まり、自動的に二塁打になる状況 |
チェックスイング (Check Swing) | 打者がスイングを途中で止める動作。審判の判断でストライクかボールか決まる |
6. 統計・指標関連の用語
選手の評価や試合分析に使われる指標
打率 (Batting Average, AVG) | ヒット÷打数。例:0.300は3割 |
防御率 (Earned Run Average, ERA) | 9イニングでの自責点平均 |
OPS (On-base Plus Slugging) | 出塁率+長打率。攻撃力を示す |
WHIP (Walks plus Hits per Inning Pitched) | 1イニングでの四球+安打 |
WAR (Wins Above Replacement) | 平均選手比での勝利貢献度 |
BABIP (Batting Average on Balls In Play) | ゴロやフライがヒットになる確率。運や守備の影響を測る |
FIP (Fielding Independent Pitching) | ピッチャーの守備に依存しない実力を示す(本塁打、四球、奪三振で計算) |
wOBA (Weighted On-base Average) | 出塁ごとの貢献度を加重平均した指標 |
K/9 (Strikeouts per 9 Innings) | 9イニングでの奪三振数 |
GB% (Ground Ball Percentage) | 打球のうちゴロの割合 |
7. マニアックな野球用語
コアなファン向けのマイナー用語やスラング。
サイクルヒット (Texas Leaguer) | 1試合の中で1人の打者が単打(ヒット)、二塁打(ツーベースヒット)、三塁打(スリーベースヒット)、本塁打(ホームラン)の4種類の安打を全て記録すること |
テキサスヒット (Texas Leaguer) | 内野と外野の間にポトリと落ちる弱い打球 |
カンスマ (Can of Corn) | 外野手が簡単に捕れる高く上がった飛球 |
ゴロキング (Ground Ball Machine) | ゴロを量産するピッチャーの愛称 |
デッドボールアーティスト (Plunk Artist) | 故意にデッドボールを投げるピッチャーのスラング |
チョークアップ (Choke Up) | バットを短く持つ打撃スタイル。コントロール重視 |
マダックス (Maddux) | 完封勝利を100球未満で達成すること(グレッグ・マダックスの名に由来) |
まとめ
日本語と英語の両方で用語を覚えれば、NPB、MLB、国際試合をより深く楽しめます。
ブックマークして、観戦や会話の参考にしてください!
コメント