Read Article

田中将大の故障の原因は「中4日」の登板ではない?PAPってなに?

田中将大の故障の原因は「中4日」の登板ではない?PAPってなに?

昨年の2013年は楽天で24勝無敗、今年はヤンキースに移籍してからも開幕から快投を続けていた田中将大の右肘が故障してしまった。田中将大の故障原因に「中4日」は関係ないという情報が流れた。田中将大が壊れた理由はなんだったのか?田中将大 故障 中4日 PAP

故障は起こるべくして起こったこと

田中の故障について、米国球界ではこの論調が多く見られる。故障者リスト(DL)入りした7月9日には、米スポーツ専門テレビ局ESPNが、「今回の故障は投げ過ぎが原因」指摘した。日本球界を批判する根拠は、「田中は日本で投げた昨季「PAP」の数値が異常なほど高かった」というものである。

PAPとは?

PAP(pitcher abuse point)の略語で、米国の野球専門シンクタンク「Baseball Prospectus」が考案した指標で、いわば「投手酷使数」と言われている。先発投手が1試合で投げた球数から100を引き、その数を3乗した数を算出(例として、110球ならば10の3乗で1000ポイント、140球なら40の3乗で6万4000ポイント)。これを毎試合累計して、シーズン通算で10万ポイントを超える故障の可能性が高まり20万以上「いつ故障してもおかしくない水準」とみなされる。

PAPは米国では非常に信頼の厚い数値

MLBで先発投手が100球を目処に交代させられることが多いのは、この数値を気にしているからだ。「監督やコーチは名投手が通算20万、1試合で500(117球)ポイントを超えないように厳しくチェックしている」

田中将大はこのPAP数値が、昨年でシーズン通算21万4666ポイントと大きく限界数値を超えており、1試合平均が7667ポイントポストシーズンだけで通算24万3683ポイント平均8万1228ポイントに達している。合わせて45万8349ポイント。楽天が初の日本一に輝いた原動力として働いたが、この数値は誰が見ても異常だ。これは、MLBの先発投手の5年分の数値に相当する。球数を気にするアメリカは「中4日」が基本で、間隔をあける代わりに完投を目指す日本球界は「中6日」とMLBとNPBの登板の価値観が違うのです。田中将大 故障 中4日 PAP今季、DL入りするまでの田中は通算1万9883ポイント、平均1105ポイントでMLBでは特に問題なしとされる数値だった。そのため、故障の原因は「日本での投げすぎ」という意見が多いのである。ヤンキースに移籍が決まった時点で、「この年齢でこれほどの球数を投げている投手は過去35年間にいない」と言われている。

一方で、ダルビッシュや日本球界は球数ではなく「中4日」が原因と主張

ダルビッシュ 中4日 故障この論調にすぐさま答えたのが、メジャーリーガーのダルビッシュ有(レンジャーズ)だ。球宴前の記者会見で田中の故障に関して、「球数は関係ない。140球を投げても、中5~6日あれば肘の炎症は回復する。故障の原因は登板間隔にある。「中4日」は絶対に短すぎる」と持論を展開していた。この発言はPAP、すなわち球数にこだわる米球界の常識に一石を投じたということだ。たしかに、PAPでは説明できない点はある。それは、100球以下ならポイントはゼロであること。それは極端に言えば、何連投しても100球以下なら故障のリスクはないことになってしまう。PAP数値と故障の確率は必ずしも一致しているわけではないことからこの定義が覆されようとしている。

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a comment

Return Top