
大谷翔平がマツダオールスターゲーム2014で162キロを出したことは世間で話題になっている。元巨人のクルーン投手が記録した162キロには並んだ。日本人投手では最速だ。潜在能力が計り知れない20歳は一体どこまで球速が伸びるのか?
理論上では164~165キロまで球速が速くなる!?
実際、バッターボックスに立つと160キロ台の速球はどんな風に見えるのか?野球解説者の江本孟紀氏が言う。江本氏が現役時代は、まだスピードガンがない頃の速球投手といえば江夏豊で、150キロ後半はあったという。そのくらいの球速になると投手が腕を振った瞬間、ボールを見失ってしまう。江本氏がバッターボックスに立った時もぜんぜんボールが見えなかったらしい。大谷翔平の162キロはそれくらい速いのだ。
7月19日のオールスター戦で大谷翔平が投げた21球のストレートのうち、160キロ超は12球もあった。これだけの剛球を投げられるのには大谷ならではの理由があった。一般に、投手は筋力トレーニングだけで球のスピードアップはできない。江本氏によると、「第一に身体が大きいことが条件です。先日、大谷君と会いましたが、身長190センチの僕と並んでもまだ大きい。(大谷は193センチ)。もちろん、長身というだけではダメで肩が強くないといけませんが、彼は並外れた強肩ときている。あれだけ身体に恵まれている日本人選手はそういません」こう語る江本氏も190センチあるのにさらに大谷翔平は身体が大きい。
164~165キロまでは速くなる
大谷翔平はこの身体を活かして高校時代にすでに160キロの速球を投げていたが、当時はコントロールにバラつきがあった。それが変わったのはプロ2年目の2014年。一見して身体全体のバネが強くなり、腕をしならせて投げることができるようになった。そうすることで球にキレが生まれて、さらに速くなった。162キロはその結果。大谷の記録はクルーンと同じだが、クルーンはただ力任せに投げている感じがしたという。しかし、今の大谷翔平はフォームが違うのだ。さらに今後、大谷翔平が球速を伸ばすために絶対必要なのが強靭な下半身。大きな身体、強い肩に体のバネ、そしてこれらを支える下半身、つまり足腰を作ることができれば、164~165キロは出る。
メジャー挑戦には身体づくりが絶対必要
大谷翔平は6年後にメジャー挑戦を掲げているが、メジャーの最速は171キロを記録したチャップマンをはじめ、162キロ以上を投げる投手が10人以上いる。大谷は彼らと肩を並べられるだろうか?
結論は、このままでは不可能に近い。
それは、まだ大谷は投手としては力不足であるということ。今シーズンも足がケイレンした場面が見られて、足腰の強化が不足しているということが分かる。速球も体力がないと途中で遅くなり簡単に打たれてしまう。ダルビッシュはメジャー入りのために体重を10キロ増やした経験がある。大谷翔平も走り込みや投げ込みを2~3倍に増やさないとメジャーでは埋もれてしまう危険性がある。
そろそろ投手一本に絞る時が来たのか。
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