2014年の交流戦。巨人の亀井義行が復活したのは記憶に新しい。一時は挫折も味わい、2軍暮らしが余儀なくされていたが亀井は戻ってきた。他球団にとっては勢いのある亀井は脅威でしかない。そんな亀井義行を復活させた立役者が存在したことはごぞんじだろうか?
立役者は千葉ロッテのサブローだった!?
「今のうちに走っておいたほうがいいぞ」交流戦MVPを受賞した亀井の心の支えになっている言葉だ。沖縄キャンプ終盤で右手人差し指を骨折し、帰京を余儀なくされた。落ち込んでいる中、1本の電話がかかってきたという。電話越しに「大丈夫か?」と声の主は心配をしていた。そう、千葉ロッテのサブローだった。
サブローは11年の巨人時代、不調に陥ったとき、原監督から「1日、2本でも3本でもいいからポール間を走ってみろ」とアドバイスをもらっていた。実際にその教えに従い、実践して復調したことを亀井にも教えてあげたのだ。巨人在籍は4ヶ月だけだったが、野球への真摯な姿勢や、奥深い人間性など亀井は多くのことをサブローから学んだ。そんなサブロー先輩からの助言は心に響いたという。
亀井は「手が使えないし、ほかにやることもなかった。サブローさんが言うんだから、とにかく走ろう」という気持ちで走った。自らを「陸上部」と呼びポール間を1日30本以上走りきった。さらにはジャイアンツ球団の名物とも言える283段の階段「巨人への道」を上り下りするなど、高低差の鍛錬を積み上げてきた。筋力も増して、以前は84キロだった体重も現在は89キロと筋力アップにも成功。
周りから足腰がガッチリしたと言われるほど強靭な下半身を手に入れたのだ。下半身を鍛えると身体の線がブレず、土台がしっかりしたものとなり、体が前に突っ込むことが減るのだ。それはすぐに打撃に表れた。さらには、守備にも影響をもたらした。28日のヤクルト戦で、4回1死一、二塁の場面で雄平の右翼前方への打撃に猛チャージをして好捕。すぐに一塁に送球して飛び出していた山田を刺し、併殺をしっかりとこなした。「しっかりと足が動いているから、全身でスローイングできる」。正確な送球も下半身強化から生まれている。
現在は、走り込みが趣味となっていて、暇さえあればいつも走っている。戻ってきた亀井が首位独走の巨人を後押しできるのか!?
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