
2017年の今季は新人投手の豊作といわれている。ソフトバンクの田中正義、ロッテの佐々木千隼、オリックスの山岡泰輔らがパ・リーグに集まり、高レベルな争いが予想される。
ドラフトの目玉でもあった田中正義は大学3年次の時は、先発として2桁勝利はいけたと考えられるが、昨年の肩の故障から復帰後登板を見ても苦しい戦いが予想される。いつ故障してもおかしくない投手ではあるので、1年間を通してローテーションに残れるかがカギになる。
一方で、5球団競合の外れ1位の佐々木千隼は完成度が高く、スカウトの評価が高いことで有名だ。即戦力とても十分活躍でき、まさに勝ちを作る投手だ。150キロ近くの速球やスリークォーターから変化球を低めに集められればそう打たれることはない。まさに新人王の本命だろう。
また、昨年の大学4年次には53イニング無失点、チームを明治神宮大会準優勝にする大車輪の活躍や春大会、日米野球、秋大会と1年間を投げられるスタミナも十分なところがポイントだ。
山岡泰輔投手は球威では田中投手、佐々木投手よりスカウトの評価は下がる。しかし、キレのあるスライダーが武器で、社会人野球で実績を残してきたので十分に期待できる。それでも社会人で即戦力ではあるがエースという感じではなく、1年間フルでローテーションを守れるかという点は確定的なものはない。
2017年のチーム状況では山岡泰輔と佐々木千隼は1軍ローテーション入りは固いと思う。開幕とはいかなくても夏前には1軍のマウンドに立つだろう。ソフトバンクは元々育成が上手く、高校生や大学生を育て上げてから1軍のマウンドへ立たせる。育成ができるという選手層の厚さもあるが今回、即戦力選手の獲得は久しぶりで、チームも工藤監督も肩の故障から状態を見て、シーズン前半は1軍には上げない可能性がある。
ただし後半に先発陣が疲れが見えたときに1軍で登板し、1か月に先発登板した試合を投げ切るスタミナもあるし、挙げる運と実力がある。さらにそれを援護するパ・リーグ1の強力打線がある。千葉ロッテとオリックスは主軸選手が抜けた事もあり、打線の援護という点でやや劣るだろう。
ということでパリーグの新人王は
本命:佐々木千隼(千葉ロッテ)
対抗:田中正義(ソフトバンク)、山岡泰輔(オリックス)
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