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筒香はホームランなぜ0本?WBC組に起きた異変の理由

筒香はホームランなぜ0本?WBC組に起きた異変の理由

2017年プロ野球の開幕前、3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本はベスト4入りと前回大会同様の結果を残した。

しかし、このWBC組に異変が起こっているのである。2017年のペナントレースが始まって以来、WBC組の調子が今一つ上がらない。特に昨季、広島の優勝に貢献した鈴木誠也や、巨人のキャプテンを務める坂本勇人、打撃が光るソフトバンクの内川聖一とそうそうたるメンバーに不振の風が吹いている。

日本ハムの中田翔は「WBC後から正直、体調が万全ではない」というまま開幕を迎え、その不安は的中し、打撃は2割台と低迷している。そのまま出場を続け、ついには4月13日に右脚のケガで登録を抹消された。

現在、日本ハムは4月16日時点で最下位の6位に位置している。前回の日本シリーズ制覇者として負けられない戦いが続き、肉体と精神ともに疲労がきてしまったのだろう。

とある球団のコーチは「コンディションを最高潮に達してから、また戻すのはしんどいこと」と選手を思いやっていた。

国際大会では、ボールの大きさや選手の特長が全然違うので、感覚が狂う。直球の回転がきれいな日本の球筋と違い、打者の手元で球が動く国際大会の選手に合わせたのがWBCだった。

2年連続トリプルスリーのヤクルト山田哲人は左脚を上げて変化に対応をしていたが、帰ってくるころにはペナントレースが間近に迫っていたために、すぐに元に戻すことはできなかった。現に、3割は安定的に保っていた打率は2割中盤まで落ちている。

DeNAの坪井打撃コーチは、自身が米国でプレーした経験を振り返りこう話す、「球筋の違いは感覚に影響してくる。それを元に戻すのは難しい。対応に時間がかかるだろう。」

現に、昨季、44本塁打でチームをAクラスに導いたDeNAの筒香嘉智は14試合目にして1本も放っていない。2016年の昨季に44打席ホームランが出なかった不調を2017年の今年は60打席0ホームランと不調は顕著に見える。

筒香嘉智の不調はチームにも影響し、DeNAに昨季の勢いが見られない。4番も務められるロペスや若手選手の台頭で何とかチームが持っているのが正直なところだろう。

また、「熱男」と称されるソフトバンクの松田にも打率1割台と影響が出ている。ソフトバンクの藤本打撃コーチは「不調が1年間続くわけではない。長くて1か月」とWBC組の対応力の高さを望んでいる。

DeNAの筒香自身も「感覚はだいぶ戻ってきた。心配は全くしていない」と各チームの看板打者がいかにフルパワーで本来の力を発揮するのか見ものである。

12球団すべてのチームにとって、WBC組の復活がペナントレースの順位争い、タイトル争いに影響してくるだろう。

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