
近年では大谷翔平選手や藤浪晋太郎選手をはじめとする大物ルーキーの登場で新人から一軍での活躍を期待されることが多くなっています。
そのため、生え抜きと呼ばれるドラフト後に球団が育成して戦力になるまで育て上げた選手に注目が集まりにくくなっています。今回は、今年1軍定着から活躍まで期待される中堅・若手の有望株の紹介をしたいと思います。
未完の大器はついに”覚醒”
今シーズンの活躍が期待される選手といえば巨人の大田泰示選手が真っ先に上がります。プロ7年目の今季は、原監督から4番候補と指名されるなど例年以上の期待が集まっています。
昨季まで大田選手は入団当時から注目されていましたが、その期待を裏切続けて未だに1軍定着すらおぼつかない状態でした。
身体能力は十二分に優れているものの、プレーに活かせないという状態が続きスランプから打撃フォームの改造で迷走したりと順調なキャリアを歩んできたわけではありません。
ところが昨季からは外野守備にも慣れはじめ、持ち前の身体能力を活かした守備範囲に強肩を活かせるようになりました。
長年課題とされていた打撃に関しても小さなフォームで当てることを意識したものへと改造することで確実性が増したのです。
未だに打撃では不安要素は残っていますが、今シーズンは守備や走力を買われ1軍に定着することは間違いなしな存在でしょう。
成績予想としては、打率.280本塁打25本90打点25盗塁くらいはやってほしいですね。
順調な成長を見せる若鯉の有望株
今シーズンの1軍定着はおろかスタメンとして定着する可能性もあるのが広島カープの鈴木誠也選手です。
入団当時から野球センスを見いだされ広島では異例の高卒1年目での1軍昇格・出場を果たした球団期待の有望株なのです。
プロ3年目の今季はライトのレギュラー争いを新人の野間峻祥選手らと争っていますが、エルドレッド選手やロサリオ選手が相次いで戦線を離れているためにレフトでの出場も期待されています。
鈴木選手は、昨冬U21野球ワールドカップ日本代表に選ばれるなど1年目から順調なキャリアを積んできており、いつブレイクしてもおかしくない選手となっています。
もともとのプレーセンスはもとより、打撃と走塁に注目される選手で課題とされていた守備も内野から外野へとコンバートすることで解消されました。
広島カープの育成方針として複数ポジションを守れる選手が多いのでライトの競争相手も新人からベテランまで多くいるのですが、頭一つ抜けていると評されています。
そんな鈴木選手ですが、今シーズン懸念されている課題は体力面とメンタル面です。
1軍メンバーとして1シーズン戦えるかといったことや、主力としての自覚が芽生えるかが今季の注目ポイントです。
怪我に泣いた天才打者が今季こそは
千葉ロッテの高浜卓也選手は今季の活躍が選手としての分岐点になると言えます。
阪神タイガースと横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)から外れ一位指名を受け、抽選で阪神に入団した天才打者のプロ生活は怪我との戦いから始まります。
プロ入り初めてのキャンプから故障が続き、2軍の出場機会にすら恵まれませんでした。
転機が訪れたのは2011年、小林宏之選手のFAに伴う人的補償で千葉ロッテに移籍。このシーズンで1軍初出場を果たすなど飛躍の年になりました。
しかし、なかなか1軍に定着できないプロの壁を破れないままでしたが昨シーズンはイースタンリーグの首位打者を獲得するなど徐々にその能力を発揮できるようになっています。
定位置は遊撃手ですが、内野全ポジションが守れ外野手の経験もあるために内・外野で入れ替えの激しいロッテでは今シーズンもチャンスが巡ってくることは間違いなくどれだけアピールできるかにかかっています。
1軍定着まであと少しの中堅・若手たち
プロ野球選手の中では2軍の帝王という言葉があるように1軍と2軍だけでも大きな差があると言われています。
今回紹介した3選手は2軍ではほとんど申し分ない成績を通年で残している選手たちです。
今シーズン2軍で通用した自分のワザを1軍でも使えるのか、はたまた活躍できるのかと今シーズンも選手の成長に目が離せません。
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