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プロ野球のチーム名の由来や変遷特集。名前の意味とは?

プロ野球のチーム名の由来や変遷特集。名前の意味とは?

日本にあるプロ野球チームは現在12チームです。

それぞれに背負ってきたチーム名からイメージしたことや疑問や思い出したことなどを、セントラル・リーグとパシフィック・リーグを交えて古いチームから書いていきます。

読売巨人ジャイアンツ

読売ジャイアンツは1936年の「東京巨人」が始まりです。

1947年から「読売ジャイアンツ」です。確か、アメリカの今で言うメジャーリーグ、当時は大リーグと言っていた中に所属していたサンフランシスコ・ジャイアンツを参考にしてのことだったと思います。

通称を巨人軍としていたので、いかにも強そうな、勝負にこだわる感じが伝わってくるネーミングという感じです。

阪神タイガース
阪神タイガースは1936年の「大阪タイガース」が始まりです。

1940年に「阪神」1947年に「大阪タイガース」に戻り1961年から「阪神タイガース」です。こちらはアメリカの大リーグの中でデトロイト・タイガースを参考にしたような印象があります。

読売ジャイアンツの巨人軍に対して猛虎軍という書き方もあり、こちらも強そうな猛獣で、勇ましい感じが伝わってくるネーミングと思います。

低迷していた頃はダメトラと書かれていたこともありました。ちなみに歌手の沢田研二がメンバーでメインボーカルをしていたグループサウンズの「ザ・タイガース」のグループ名は、阪神タイガースのファンだったことからこれにした、というのをどこかで読んだ気がします。

中日ドラゴンズ
中日ドラゴンズは1936年の「名古屋軍」が始まりです。

1944年に「産業」1946年に「中部日本」1947年に「中日ドラゴンズ」1951年に「名古屋ドラゴンズ」1954年に「中日ドラゴンズ」です。「産業」には驚きましたが、たぶん第二次世界大戦の影響で娯楽が不謹慎に思われることを考慮してのチーム名だったのでしょう。

上記3チームとも1947年に地域名またはスポンサー名にキャラクター名を加えてチーム名にしていますが、巨人や虎に対して竜というのは負けられない、という迫力が感じられます。これは確か、名古屋城の金のしゃちほこからのイメージだったような気がします。そういえば一頃、強竜打線と言われた時期もありました。

オリックス・ブルーウェーブ

オリックスの近鉄バファローズ買収によってなくなってしまいましたが、少し前まで続いていたオリックスブルーウェーブは1936年の「阪急」が始まりです。

1947年に「阪急ベアーズ」から「阪急ブレーブス」、1989年に「オリックスブレーブス」1991年に「オリックスブルーウェーブ」です。

やはり1947年にスポンサー名にキャラクター名を加えてチーム名にしていますが、熊というのは迫力不足と思えたのでしょう。しかし動物ではなく、さらに馴染みのない英語であったにも関わらず勇者というネーミングにしたのは、なかなかの名案だったと思います。

福岡ソフトバンクホークス
福岡ソフトバンクホークスは1938年の「南海」が始まりです。

1944年に「近畿日本」1946年に「近畿グレートリング」、1947年に「南海ホークス」1989年に「福岡ダイエーホークス」となり、その後、ソフトバンクの買収によって「福岡ソフトバンクホークス」です。

グレートリングは巨大な輪でいいのでしょうか。猛獣でも勇者でもなく鷹にしたのは、強さだけでなくマスコット的なイメージを持たせたかったのだろうと思います。

北海道日本ハムファイターズ
日本ハムファイターズは1946年の「セネタース」が始まりです。

1947年に「東急フライヤーズ」1948年に「急映フライヤーズ」、1949年に「東急フライヤーズ」1954年に「東映フライヤーズ」、1973年に「日拓ホームフライヤーズ」1974年に「日本ハムファイターズ」です。

ここまでのスポンサー企業は主に新聞社や鉄道会社でしたが、映画会社も持っていたことに驚きます。さらに住宅会社がスポンサーになったのも驚きでした。

ロッテと並んで食品会社も意外と儲かっているんだな、という発見もありました。1936年に1リーグ制で始まった日本のプロ野球は、1950年に2リーグ制となりました。

続いて1950年以降のチーム

横浜DeNAベイスターズ
横浜ベイスターズは1950年の「大洋ホエールズ」が始まりです。

1953年に「大洋松竹ロビンス」1955年「大洋ホエールズ」、1978年「横浜大洋ホエールズ」1993年「横浜ベイスターズ」となり、その後、DeNAの買収によって「DeNA横浜ベイスターズ」です。

ホエールとは鯨という意味です。スポンサー企業が大洋漁業だったので、このネーミングになったのでしょう。でもこれだと戦って勝つというよりも狩られるようで不思議。良く言って水揚げを挙げるようなイメージです。

市民球団化で湾の星・ベイスターズと変わったのは大きなイメージアップになったと思います。

広島東洋カープ
広島東洋カープは1950年の「広島カープ」が始まりです。

1968年に「広島東洋カープ」です。広島に本社を持つ東洋工業がスポンサー企業で社名を入れています。自動車メーカーのマツダと言った方がわかりやすいです。

カープは鯉のことですが、広島城が別名、鯉城と呼ばれていたことからついたチーム名らしいです。最後に複数形のSがついていないのが謎です。

鯉は猛獣でも勇ましくもないので、マスコット的なイメージを前面に出したネーミングです。

東京ヤクルトスワローズ

ヤクルトスワローズは1950年の「国鉄スワローズ」が始まりです。

1965年「サンケイスワローズ」1966年「サンケイアトムズ」、1969年「アトムズ」1970年「ヤクルトアトムズ」1974年「ヤクルトスワローズ」です。

これほど目まぐるしくチーム名が変わったのも珍しいです。後に分割民営化されますが、国営企業がプロ野球チームを持っていたことに驚きます。

アトムは手塚治虫の人気漫画「鉄腕アトム」からですが、その複数形で大勢のアトムという発想は謎です。後のスワローズも合わせれば、やはり強さよりもマスコット的なイメージを前面に出したかったのでしょう。

千葉ロッテマリーンズ
千葉ロッテマリーンズは1950年の「毎日オリオンズ」が始まりです。

1958年「毎日大映オリオンズ」1964年「東京オリオンズ」、1969年「ロッテオリオンズ」1992年「千葉ロッテマリーンズ」です。

オリオンは星座なので、ネーミングの理由が最初はわからなかったのですが、神話のオリオンとは巨人であると知って、
パシフィック・リーグのジャイアンツになりたいという下心のようなものがわかった時は感心しました。

後追いを止めてチーム名を一新したのは賢明だったと思います。

大阪オリックスバファローズ

大阪オリックスバファローズは1950年の「近鉄パールズ」が始まりです。

1959年「近鉄バファロー」1962年「近鉄バファローズ」、1999年「大阪近鉄バファローズ」となり、その後、オリックスの買収によって「大阪オリックスバファローズ」です。

真珠はさすがに止めて、ずっと猛牛です。オリックスが存続球団名をバファローズにしたのは、その猛々しいイメージからでしょう。猛牛打線と言われた時期もあり、バッティングが強いイメージは続いています。

埼玉西武ライオンズ
西武ライオンズは1950年の「西鉄クリッパース」が始まりです。

1972年「西鉄ライオンズ」1973年「太平洋クラブライオンズ」、1977年「クラウンライターライオンズ」1979年に「西武ライオンズ」です。百獣の王であるライオンで猛獣の強さを前面に出しています。

西武が手塚治虫の人気漫画「ジャングル大帝」の主人公で白いライオンのレオを出してから、マスコット的なイメージが飛躍的に上がったと言えるでしょう。

こうして見てくると、大きく分けることができます。

東北楽天ゴールデンイーグルス
東北楽天ゴールデンイーグルスは2005年に新設された2014年で10年目の新設球団です。平成16(2004)年、球界再編成の中から誕生。平成17(2005)年よりチーム始動した球団である。発足当初はユニフォームもない状態でした。2013年にはエース・田中将大の24連勝無敗を筆頭に初の日本一に輝くことができたのは記憶に新しいです。

相手を威嚇する強さを前面に出しているチームと、チームを応援してくれるファンを獲得するマスコット的なイメージを優先させているチームです。

二分していることがわかります。その中で「DeNA横浜ベイスターズ」と「千葉ロッテマリーンズ」が共に海がモチーフでユニークな立ち位置にあると言えそうです。

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