
日本プロ野球界において新ポスティングシステムの問題点があがっているのはご存知でしょうか?2013年、現ヤンキースの田中将大がメジャーに移籍できない!?なんて話も浮上していましたが無事に新ポスティングシステムを行使し海を渡りました。今回は、問題点ありの新ポスティングシステムについて解説したいと思います。あの広島・前田健太の動向も注目です。
ポスティングシステムとは?
ポスティングシステム(posting system, 入札制度)は、プロ野球の中でNPB(日本プロ野球機構)意外に移籍できるシステムの一つである。主な例として、フリーエージェント(FA)権を取得していない選手がアメリカのメジャーリーグ(MLB)への移籍を希望した際に、その選手の所属球団が行使をする。ポスティングシステムの行使する権利は所属球団にある。
旧ポスティングシステム
選手の獲得を希望するメジャー球団が移籍金額を入札していき、選手の所属する球団がOKサインを出すと、メジャー球団は独占交渉権を獲得する。選手との契約が成立した場合、メジャー球団は以前所属していた球団に落札額を支払う。選手自身が移籍先を選ぶ権利がなかった。この旧ポスティングシステムは、メジャー球団が入札額を提示していき、最高入札額の球団が選手と交渉する権利を独占できた。つまり、金満球団のみが交渉権を得て、貧困球団は見ているだけだった。つまり、金で全てが動いていた。そして、「東海岸よりも暖かい西海岸の球団がいい」や「ベンチ要員ではなく、レギュラーとして試合に出れる球団がいい」などの選手の希望が通らない可能性もあった。
新ポスティングシステム
これまでの「入札制度」では、最高額を提示し落札したメジャー球団のみ移籍希望選手と交渉できました。しかし、現在の「新制度」では日本球団が提示する「移籍金」(上限2000万ドル=約20億5000万円)を提示できる全てのメジャー球団に権利が与えられます。メジャー球団側では、譲渡金が2000万ドル(20億5000万円)に上限額が決められたので、選手にとっては複数球団と交渉ができるため、比較的希望する球団に行けるシステムになった。NPBのFA権行使に近い。
新ポスティングシステムの問題点とは?
元楽天・田中将大のような24勝0敗と選手として価値のある選手の移籍金額に上限がついてしまう問題が生じました。特に球団にとってデメリットが大きいのが問題です。
球団側にデメリット
「ポスティングと田中将大投手の複数年年俸で161億の大型契約か!?」と噂をされましたが、新ポスティングシステムによって上限が20億とされたために、球団側としては不利すぎるのです。(田中将大投手を20億では球団は渡したくない)
メジャー球団の選手が移籍する際には、金額の上限はなく従来のポスティングシステムのような形でしたが、日本からメジャーへ移籍することだけは、「上限2000万ドル」を課せられたことも問題の一つ。NPBからは、「不平等じゃないか?」や「日本は舐められている」などこの新制度を批判する意見が多いです。現に、田中将大ほどの選手が2000万ドルで移籍することがおかしいのです。ダルビッシュ有投手が5000万ドルで移籍した以上の金額が期待されていただけに安すぎる結果となってしまいました。
選手側のメリット
選手の獲得予算は入札金額+年俸が総額年俸となり、「上限2000万ドル」と決められた際には、それ以上の価値がある選手の場合は複数球団と交渉できるため、「選手の年俸」に結果上乗せされることになる。実際には、これが選手に対する正式な評価となる。交渉の末、選手が移籍するメジャー球団が日本球団に「移籍金額」を支払うことになる。旧ポスティングシステムよりも移籍希望選手にとっては複数球団との交渉ができるため、FA権行使に近い制度だと言えます。
今後も、有望な日本人選手がこの新ポスティングシステムを使い海を渡ることになります。今後のポスティングシステムの動向に注目!
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